ここ数年、有り難い事にホームページを見られてご連絡いただく、仕事の依頼が増えた。
数ある設計事務所の中から選んで、ご連絡いただいたのだから素直に嬉しい事である。 直電のクライアントは2つに分けられる。 1.弊社1社のみに声をかけているクライアント 2.会社に稟議をあげるためや他社との比較のため、数社に声をかけているクライアント。 90%の確率で後者の2となる。 それは、当たり前の話であって、他社と比較するのは当然の事だ。 自身も引越する際には数社、引越業者に声を掛け比較するものだ。 さらに2の場合は、弊社は設計会社なので、金額もクライアントへ同時に示さなければならない場合には PLANを終えてから、施工会社さんに見積もりの依頼をする。概算とはいえども、いい加減な金額は示せないので、施工会社さんからして見れば仕事になるかも分からない案件を、大工・塗装屋・木工屋・金物屋・左官屋・電気屋・サイン屋・設備屋・ETC・・・に金額の裏付けをとるために、下見積もりを依頼する。 一体この時点で、仕事になるかも分からない案件に、何人が動いているのであろうか? この時点では、先方はまだクライアントではなく、設計契約に至るまでは、お互い上下関係は無くイーブンな関係となる。(数回、お仕事させて頂いているクライアントは別です) 資料が全て揃ったらプランと金額のご提案を、させていただく。 ここからが本題なのですが 前代未聞ですが、先方から結果の連絡が一向にこない事が稀に起こる。 確かに、引越屋にいちいち、すみません今回は見送りさせて頂きますとは連絡しない。 しかし、弊社が商品として提供するものは、マニュアルも何もない白紙の物を一から構築し 予算も考えながら、PLANをさせていただいているであって、商品として存在する物を売る商売ではない。 何度か先方に結果の進捗状況は、メールや電話で連絡をとるが。その後、連絡がぷつりと切れる事がある。 その後はもう、しつこくこちらから連絡を取ることはしない。 なぜなら、もう時間の無駄だからです。 メールでも良いので一言、お断りの連絡をいただければ、それで良いのです。それ以上は何も求めていません。 例えば、高ければ高いと言っていただいて良いのです そんなお客さんだけでなく中には、結果が駄目でも、わざわざ手紙付きのお菓子や ビールなどを、後日お送り頂くこともある。それはそれで恐縮なのですが、単純なもので嬉しくなったりもします。 社会人として、最低限のマナーは忘れないでほしいです。 こちらはいつだって、家族や会社を守るため、必死にデザイン・設計をご提案させていただいております。 ただここ数年で分かった事は、出店や改装を人生をかけてどれだけの情熱をお持ちなのかは 初対面で分かるようになりました。そういったお客さんは、当たり前ですが結果が駄目でも必ずご連絡いただけますし、こちらもオーナーの喜ぶ姿を想像しながらプランを進めます。 偉そうな事を書いていますが、デザインに対しての価値観や思い入れをもっと分かって頂きたくここに記しました。 今後とも、こんな会社ですが、どうぞ宜しくお願い致します。 息子もこんなに大きくなりました。最近プレゼントした保育園の通園バッグです。嬉しそうでしょ? ※引越し屋さん、ごめんなさい、あくまでも例えです。 おわり
by aidK
| 2013-03-21 23:10
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